ふーん

オタク女の記録

GSシリーズ初心者がGS4プレイした感想(風真玲太1周目:敗北)

舐めてた。私は完全にときメモGSを舐めていた。

これは、一筋縄ではいかない乙女ゲー。

 

気付いたら、完全に沼にハマっていた。

 

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はじめに

そもそも私は、乙女ゲーというものを「スタスカ秋」や「薄桜鬼」などの所謂「ノベルゲーム」と呼ばれているものしかプレイしたことがなかった。

 

これらのゲームは、攻略サイトを参照し、決まった選択肢を選んでいけば容易に望んだエンディングにたどり着くことができた。

完全にノーストレスでイケメンとのイチャラブが体験できることで、私は恋愛シミュレーションゲームというものを完全に舐め腐っていた。

 

そんなある日、大学の先輩から「ときメモGSシリーズ楽しいよ!今度新作出るからやってみて!」とオススメされた私は、そのままホイホイと初回限定版と攻略本を予約し、イケメンキャラ達との甘~い学園生活ができることを待ち望んでいた。

 

しかしときメモGS4は、ぜんっっっっっっぜん甘くなかった。

 

このゲームは日々の勉強やバイト、自分磨きなどのコマンド実行をしていく中で、主人公のパラメーターが変化する。

攻略対象の男の子をデートに誘う際にも、そのキャラクターの好みのデートスポットや服装を考えなければならない。今まで頭を働かせずともクリアできるゲームしかやったことのなかった自分にとって、ときメモGS4のシステムはものすご~~~く面倒だった。いや事前にシステム面についてはある程度情報を知っていたが、予想の1000000000000倍辛かった。

なんで私がお前の好みのスタイルに合わせなきゃいけないんだよ!!!!!!と最初のうちは常に攻略キャラにキレながらプレイしていた。もうやだこんなゲーム…と何度も挫けそうになった。

 

しかしそんな辛い日々が続く中で、私は思い出したのだ。

 

「このしんどさ…現実の恋愛と同じだ……」と。

 

そう、私は忘れていたのだ。

好きな人に振り向いてもらうために、必死になってオシャレ情報を収集して自分を磨いていたこと。

好きな人との会話が弾むように、相手の好きな映画や本をすかさずチェックしていたこと。

好きな人と楽しいデートができるように、行き先を調べてプランを練っていたあの日々・・・。

 

そして努力が実を結び、好きな人と付き合えたときの喜びを・・・・・。

めんどくさがりの自分にとって、恋愛のための努力は辛くもあったが、同時に楽しいこともあったということを。年齢を重ねるうちに、その甘酸っぱい日々を完全に忘れてしまっていたのだ。

 

私は今まで、ゲーム内では何の努力をせずともイケメンキャラ達にチヤホヤと甘やかしてもらっていた。それが乙女ゲームでは当たり前のことだと思っていた。なんて視野狭窄だったのだろうか……。

 

ときメモGS4は、現実のようにしっかり努力をしないと相手からの好感度が上がらず、努力を怠ると厳しいお叱りの言葉をかけられてしまうこともある。エーン辛い。

 

攻略キャラと甘イチャラブ♡な展開を迎えるためには、現実の恋愛のようにひたすら努力をするしかないのだ。

 

これは、一筋縄ではいかない恋愛シミュレーションゲームなんだ、と気付いた時、

 

「やってやろうじゃん!!!!」

 

私のアツいハートに火が付いたのである。

(結果は失敗に終わったが・・・)

 

 

風真玲太とかいう超・巨大感情のヤベー幼馴染

前置きが超長くなってしまったが、

ここからGSシリーズ初心者が、風真玲太の攻略に失敗した体験談を記す。

 

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私は風真玲太というキャラを完全に舐め腐っていた。

GS4発売前、SNS上で風真が「王子キャラ」という作品内で最もメインのキャラという情報を掴んだ。公式サイトで彼のプロフィールを確認すると、主人公とは幼馴染で、幼少期から彼女のことを結構好きな状態であることが分かった。

 

「へーもう既に主人公のことが好きなら、最初から甘々な学生生活が楽しめるかな♪ 」

 

そう、浅はかに考えていたプレイ前の私をしばきたい。

 

風真の攻略は難しかった。ソフトと一緒に買っておいた攻略本をチラ見したところによると、風真くんの攻略に必要なパラメーター値はほぼすべての項目においてMAX。この時点でなんとなく嫌な予感がしたが、GS4を舐めていた私は「まあ・・・イケるっしょ!」と『ドリフェス!』の天宮奏くんばりの元気の良さで彼に突進していった。(そして砕け散った)

 

風真はひどい男だ。

幼少期から恋い慕う主人公と一緒の高校に通うため、わざわざイギリスから日本に帰国してきたくせに、思わせぶりな態度を取るだけで(これはかなり甘々で良かった)、なかなか主人公に告白してこない。

どんなに風真くんが私の事を好きでも、ときメモGSの世界ではパラメーターが全ての運命を握っているため、馬鹿でダサくてのろまな運動音痴の主人公は恋人になれない。あまりにも残酷だ。

 

とりあえずパラメーターをバランスよく上げるため、参考書のような分厚さの攻略本を開いたが、文字量の多さとシステムの複雑さに辟易し、しっかりと読み込む気になれなかった。

そのため私は多くのイベントを見ることができず、気付けば真告白EDの条件を満たすのが不可能なところまで来ていた。セーブ&ロードが重要なゲームだという事にも後から気付いたので、セーブデータは上書き保存し続けた1つのみだ。アホすぎて悲しい。

 

とりあえず気持ちを入れ替えて通常告白EDを目指してパラ上げを頑張ったが、人生初のときメモの難易度の高さにヘトヘトになっていた私は、運動パラが僅かに足りないことに気付かないままエンディングを迎えてしまった。

 

すっかり告白される気になっていた私は、イギリスから帰国した風真くんとのあまりにもアッサリした別れに困惑し、頭が真っ白になったままオルゴールアレンジのテーマ曲を右から左へ聴き流しつつスタッフロールをぼんやり眺めていた。~卒業ED~

 

以上が、私の人生初ときメモGSのプレイ記録である。

失敗の一番の要因は、途中まで真面目に「ときメモ」に向き合えていなかったからだろう。

最初からしっかりと「ときメモ」に向き合えていたら、もっと風真くんと楽しい学生生活を送れていたのだろうと思うと非常に悔しい。

しかし、今は初プレイが「卒業ED」というあまりにも普通なエンディングを迎えたことが逆に良かったのではないかと思っている。

風真玲太のことを知りすぎると、きっと他のキャラクターが攻略し辛い気持ちになってしまうのではないだろうか。

風真玲太はあまりにも主人公のことが好きすぎる。主人公が他の男と付き合いだしたら泡になって消えてしまうだろう。それだけ風真が主人公に抱く愛情は重い(だったら早く告白しろや!!!!!!!)

 

気を取り直してひとまず次は、颯砂希くんを攻略していこうと思う。彼はロジカルな思考を持つスポーツマンとのことだが、性格はとても優しくて腰の低いタイプのようなので結構好みの予感がしている。優しくて威張らない男は最高だ。もっとも、頭のヘアバンドはかなり気になるが・・・。

 

(そういえば頭で思い出したのだが、プレイ前から風真くんの目に入りそうな前髪が気になっていたのだが、それがゲーム内でもちゃんと言及されており、それなりの意味を持つことに驚いた。)

 

颯砂くんを攻略したら風真くん攻略に戻るか他キャラを攻略するかまだ決めていないが、マイペースに進めていこうと思う。楽しみだ~。